2007年10月15日月曜日

旧・福沢小学校


 写真は旧・福沢小学校です。福沢と言いますと、そうですね、福沢諭吉ですね。福沢諭吉と親交のあった東京・三田の臨済宗龍源寺の住職大島仁宗和尚が、明治9年(1876年)65歳で隠居されるのを機に、現・南足柄千津島の天福寺に住職として移住することになりました。明治22年の六か村合併の際、この地を度々訪れる福沢諭吉翁に因んで、福沢村と名付けられました。そこから由来しています。-市史の散歩道234 いにしえ探訪ー
 福沢諭吉先生と言えば、慶応義塾の創立者で、「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らずと言えり。…されども今広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや。その次第甚だ明らかなり。実語教に、人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なりとあり。されば賢人と愚人との別は、学ぷと学ばざるとによって出来るものなり。」と実学(読み書き算盤のほか、地理、経済、物理など、実生活に直接結びつく学問)を勧めた人物として著名です。
 高校の社会科の授業の時、M先生が「天は自分の上に自分を作らず、自分の下に自分を作らず。」と仰った。教室中、笑いに包まれました。私はこれを「自分を支配するの者は自分である。自分を自分でコントロールすることが大切である。」と解釈し、落ち込んだ時の励ましとしています。
尚、写真の旧・福沢小学校は、「第61回全国植樹祭」(平成22年春)の会場に決まった南足柄市丸太の森地区に一部移築されたものです。

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